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ロンドンの地下鉄線 “サークルライン” 東京の山手線や大阪の環状線と同じく、円を描いて走る線。郊外へと向かうたくさんの路線がクロスしているところも同じです。「還暦」になると気づいたとき、“サークルライン”が頭に浮かびました。違う場所へと走っていたら、いつの間にか元の風景に戻っている。時に内向きに回り、また、外向きに回りながら、停まっては出発する。
そんな動きを繰り返しつつ歌ってくることができたのは、アンサンブルに恵まれてきたからです。舞台で横にいる共演者、客席のみなさん、そしてバックステージのみなさんとのアンサンブル。生まれては消える音楽の瞬間を共有する、大切な人たち。
このコンサートは、感謝を伝える機会として企画しました。新しい環がまた開かれていきますように。2023年秋 波多野 睦美
■出演
高橋悠治(作曲・ピアノ)栃尾克樹(バリトンサクソフォーン)大萩康司(ギター)田辺和弘(コントラバス)北村聡(バンドネオン)山田うん(ダンス)
波多野睦美(歌)
■PROGRAM《想いの届く日》より オブリヴィオン(ピアソラ)《ねむれない夜》より 「ぼくは12歳」リンゴ(高橋悠治)
《プラテーロとわたし》より 夕暮れの遊び(テデスコ)《風ぐるま》より 古い狐の歌(高橋悠治)
《ソリチュード》より 恋することはなんて素敵(パーセル) and more!
*曲目は変更になる可能性があります
■日時2024年3月16日(土)16:00開演 15:30開場
■ご予約全指定席 一般:6000円(前売)25歳以下学生 2000円*学生券はダウランド アンド カンパニイのみ取扱
■主催 オフィス・ソネット■制作・お問合せ ダウランド アンド カンパニイ*未就学児童の入場はご遠慮ください
■演奏者プロフィール
◎高橋悠治(作曲・ピアノ)1960年草月アートセンター1974-76年季刊誌「トランソニック」1978-85年「水牛楽団」「月刊・水牛通信」以来は作曲・演奏・即興で少数の協力者と活動を続けるhttp://www.suigyu.com/yuji_takahashi/著書:「高橋悠治/コレクション1970年代」(平凡社)「音の静寂静寂の音」(平凡社) 「きっかけの音楽」「カフカノート」(みすず書房)
◎栃尾克樹(バリトンサクソフォーン)1963年大阪府生まれ。1986年、東京藝術大学卒業。現在までにバリトン・サクソフォーンによるソロアルバム6枚。最新作「冬の旅」(ピアノは高橋悠治)で、2020年度 レコードアカデミー賞 吹奏楽/管打楽器特別部門賞を受賞。また高橋悠治、波多野睦美とともに、トリオ「風ぐるま」として活動、2枚のCDがある。他にもアルモS.Q.の7枚、ジャンルを越えたアンサンブル「カラーズ」の3枚等、多数のCDに参加。東京佼成ウインドオーケストラ団員。武蔵野音楽大学准教授、聖徳大学非常勤講師。
◎大萩康司(ギター)高校卒業後フランスへ留学、パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院、イタリアのキジアーナ音楽院で学ぶ。1998年ハバナ国際ギター・コンクール第2位、審査員特別賞受賞。ソリスト、室内楽奏者として国内外で音楽活動展開。2000年デビュー以降20枚超のCDリリース。2019年CDセルフレーベル設立。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学、大阪音楽大学各客員教授。
◎田辺和弘(コントラバス)クラシック、アルゼンチンタンゴ、即興演奏などで活動するベーシスト。東京芸術大学卒業後は国内はもとよりアルゼンチンの若手からタンゴ全盛時代のミュージシャンとも多く共演している。タンゴバンドの他にも喜多直毅クアルテットやThe Bass Collectiveなどに参加し、ジャンルに関係なくその音楽自体の持つエネルギーを表現するべく活動している。
◎北村 聡(バンドネオン)奈良県出身。関西大学在学中にバンドネオンに出会い、小松亮太、フリオ・パネに師事、世界各国のフェスティバルに出演。これまでに鈴木大介、舘野泉、ミカ&リチャード・ストルツマン、マレー飛鳥、川井郁子、東響、東フィルと共演。NHK「青天を衝け」、映画「そこのみにて光輝く」をはじめ様々な録音に参加、繊細な表現には定評がある。喜多直毅クアルテット、ジャノタンゴなど数多くの楽団に参加、活動中。
◎山田うん(ダンス)振付家・ダンサー。1996年から振付家としてダンス作品を製作、発表し続け、近年は、演劇や人形劇などの舞台演出や脚本、作詞なども手がけるなどマルチに活動を展開中。同時に、ダンサーとして世界各地でソロ活動も。マレーシアの伝統音楽家カマルル・バイサや、ハワイのタイマネ・ガードナー、日本では高橋悠治との共演を度々重ね、何気ない振る舞い、即興的でありながら、筋の通った類いない表現を生み出している。https://www.unyamada-co.com/
◎波多野睦美(声)英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のリュートソングでデビューして以来、歌曲を中心にレパートリー、活躍の場を広げる。またバッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教作品、オラトリオのソリストとして鈴木雅明、寺神戸亮指揮のバロックオーケストラ等と共演。バロックオペラにおいても深い表現力で注目される。間宮芳生、高橋悠治、権代敦彦ら現代の作品を作曲家から厚い信頼を得て演奏。CDは古楽器との共演による数々の作品の他、高橋悠治(作曲/ピアノ)とのソングブック「ねむれない夜」、シューベルト「冬の旅」、栃尾克樹とのトリオによる「風ぐるま」、大萩康司(ギター)との「プラテーロとわたし」(朗読/歌)、北村聡との「想いの届く日」など多数。「名曲アルバム」「BSPクラシック倶楽部」「題名のない音楽会」等に出演。